人生に - Elämälle
作曲:O.メリカント (フィンランド)
ヴァイオリニスト ヤンネ舘野氏との縁により
出会った「フィンランド歌曲」。
その中でもオスカル・メリカントは
メロディックで素晴らしい歌曲を
数多く残しています。
「人生に」は歌詞のメッセージ性と
力強い音楽とから感じるものがあり
井上の思い入れの強い作品です。
-「夜」を讃える人生讃歌 -
フィンランドは(地域にもよりますが)
冬は夜が長くほとんどの時間が
闇に覆われています。
しかし、
それは一生続くものではなく、
必ず「朝」はやってきます。
長きにわたり占領されていた
フィンランド。
圧政を退け
やってくる「希望」
夜の後には必ず「朝」が
死の後には新たな「命」が
その思いの重ね
偉大な夜を讃えています。
死の舞踏 - Danse macabre
作曲:サンサーンス (フランス)
アンリ・カザリスの詩に霊感を得て、
1872年に歌曲として作曲され、
その2年後に管弦楽曲としてまとめられました。
現在は管弦楽の方が一般的に知られています。
内容はフランスの迷信が基になっています。
真夜中の時計の音とともに墓場に骸骨が現れ
死者たちは雄鶏が鳴くまで踊り続けます。
ピアノの奏でる不気味な踊りの音楽と
捲し立てられるようなフランス語の歌詞。
今回は、共通の知人のご縁もあり、
また井上が何度も出させていただいた
「すみだオペラ」さんでも共演した
若きバレエダンサーの毛利さんの
バレエと共に演奏します。
彼女に告げて - Dicitencello Vuie
作曲:R.ファルヴォ(イタリア)
カンツォーネ・ナポレターナの
名曲の一つで、珍しく
テノールだけでなく
比較的バリトンも取り上げる
事のある曲です。
今回は結成に向けてお手伝いをした
BlueBirdsのメンバーの三人と一緒に
歌うため井上がアレンジをしました。
イタリア人からすると日本の演歌は
"カンツォーネ・ロマンティカ・ジャポネーゼ"
と言う人もいるようで、形は違えど、
どちらも熱いものがありますね。
「彼女に告げて」はカンツォーネ・ナポレターナの
の中でも特に熱い部類に入ると思います。
MasaNy オリジナル曲(委嘱作品)
証
作詞・作曲:SHUNCHA
クラシック以外の作品を扱うときは
井上雅人ではなく「MasaNy」と言う
アーティスト名を使うことにいたしました。
その第1弾として、
かなり昔に熊本でご一緒した
SHUNCHAさんに曲を書いていただきました。
SHUNCHAさんにはテーマやイメージを
お伝えした上で、
形としてはクラシックよりポップスに近い
雰囲気で書いていただきました。
SHUNCHAさんには、「証」だけでなく
第2弾の作品にも取り組んでいただいています。
MasaNy オリジナル曲(献呈作品)
Rebirth
作詞:青木慧
作曲:川崎絵都夫
「星の王子さま」や
『上下天光』公演(「あこや姫」初演)において
お世話になった川崎絵都夫先生が
今回の公演のために曲を献呈して
くださることになりました。
歌・篠笛・箏 の編成で
今回のプログラムのテーマを踏まえた上で
取り組んでくださっていて、
とても素敵な詩が完成し、
現在作曲作業を
進めていただいております。