昨日は「椿姫」の音楽稽古でした。
この公演は僕にとっては一つの節目となるかなと思っている公演です。
学部2年生の時に師匠からも許可をもらい出演した尾花沢市での「第九」バリトン独唱。
地元での最初の先生がソプラノ独唱をされるということで若造にお声がかかりました。
オーケストラは山形交響楽団さん。
そこから25年の時が経ちました。山形交響楽団さんには若手の頃から何度もご一緒させていただき、育てていただきました。山響さんに恩を感じている音楽家は他にも数知れないくらいいらっしゃると思います。
オペラも非常に得意とされている素晴らしい指揮者の阪さん(トゥーランドットの時に直に感じました)が来られ、さらに進化し素晴らしい音楽を奏でている山響さんと、第一線で活躍される歌手の皆さんとご一緒する有難い機会です。
森谷さんの歌唱はもう本当に素晴らしいですし、同じく今回初めてご一緒する大西さんの良い声、息の流れも素晴らしいです(大学の先輩後輩とか、または何度も共演している人以外は、年に関係なくさん付けにしていますし、良い音楽をされている方は尊敬します。若い頃はそういう時に素直にそう感じられていなかったかもしれませんが、最近は素直にそう思うようになりました)。宮里君の溢れんばかりのパワフルな歌声も素晴らしいです。
同郷、山形県出身の深瀬君とは物凄く久しぶりの再会です。
今回の医師グランヴィルを全曲歌うのは今回が初めてです。
(良い意味で)ギラギラ燃えている気鋭の歌手の皆さんとこういう位置でご一緒できるのは僕自身の成長と、新しい感覚をもたらしてくれると内心感じています。もちろん自分から求めなければ何一つ手に入りません。待っているだけでは「人生」の中身は擦り減る一方だと思っています。
若い時に頑張りすぎていたせいか、最近お爺さん的発想になっている気がします...良くないですね(苦笑)
山形で超豪華な出演者との公演ができることは僕自身も嬉しいことですが、ご覧いただく皆様にとって本当に貴重な素晴らしい機会です。
是非お越しいただけましたら幸いです。
オペラ指揮者 阪哲朗が誘う"演奏会形式オペラシリーズ"Vol.2『椿姫』
~やまぎん県民ホールシリーズVol.3~
2024年1月28日(日)やまぎん県民ホール 15:00開演(14:00開場)
指揮:阪 哲朗
独唱:
ヴィオレッタ:森谷 真理(ソプラノ)
アルフレード:宮里 直樹(テノール)
ジェルモン:大西 宇宙(バリトン)
フローラ:小林 由佳(メゾソプラノ)
ガストン子爵:新海 康仁(テノール)
ドゥフォール男爵:河野 鉄平(バス)
ドビニー侯爵:深瀬 廉(バリトン)
医師グランヴィル:井上 雅人(バリトン)
アンニーナ:在原 泉(アルト) 管弦楽:山形交響楽団
合唱:山響アマデウスコア
バンダ:山形東高等学校吹奏楽部・音楽部
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