先日のラグビーの試合で、酔った観客によって周りの観客が被害を受けたとのこと。
それを受けて、その時の2チームがそれぞれに観戦マナーについて声明を出しました。
本来は、マナーというより「常識」のようなものですし、わざわざチームが声明を出すことでもないと思うのですが、今はそういう事も明文化しないといけなくなってきたのだなあ...と感じました。コメントを発信した2チームには感謝しなければいけませんね。
こういう問題が起これば起こるほど、決まり事も厳重になり、結局は観客の自由を奪っていくことになりかねません。
ラグビーの試合を観るようになって感じた事は、非常に紳士的な観客が多いということです。というか、少し大人しすぎない?と思うほど。でもそれが僕が継続して応援に来ている理由の一つでもあります。 しかし、大多数の人がそういう感じでも、ごく一部の心無い行為によって問題が起きてしまうのです。
そもそもマナーとは何のためにあるのでしょうか?
"お互いに"快適にその空間を、時を過ごせるように、という意味はとても大きいと思います。
クラシックの公演でもそうです。
そのチケットの価値は、その公演をその人が愉しむための権利に対する対価であり、「他の人が愉しむことを妨害して良い権利」では無いのです。
ラグビーもまた同じだと思います。
「自分だけ良ければ良い」
これは多くの人が持っている感情だと思います。
でもそれでは自分自身が愉しむ世界は残念ながら構築されません。
周りの観客を、選手・出演者を、チーム・プロダクションを気遣う、思い遣る。
これは結局は自分自身のためにもなります。
あらゆることに気を遣ってたらキリがない、なんて意見もありますが、今回の出来事はあくまで「常識」のお話なので、そこは皆さん気をつけましょうよ、ということです。
主催も今後対応をしていかなければならないのは負担が増える事だと思いますが、一人一人ももう少しだけ、気をつけて行くことでその負担も最小限にできるはずです。
「ラグビーとはこういうものだ」という切り口で語る前に「人としてどうか」が語られるべきですね。
昔からこういう問題は起こっていると思います。
ただ近年はSNSによってそういう事情が拡散されやすくなったということが、この問題がより表に出てきているのだと思います。
「酒は飲んでも飲まれるな」
僕もお酒は大好きです。
酔っ払うこともあります。
でも、他人に危害を加えて一体何になるんでしょうか。
そのために飲むんだとしたら、もう酒は飲まないようが良いと思います。
普段感情をセーブすることの多い日本人(これは日本人に限らず、僕が学んだフィンランドの方々の気質もそうです)。気分を開放してくれる一面はあり、それは良いことでもありますが、その人の適量を超えたらただの「暴走」です。
酒を作っている人にも、提供している人たちにも失礼なことです。
僕は打ち上げなどで「乾杯!」と愉しむ酒も好きですし、一人オーセンティック バーなどでじっくり味わう酒も好きです。後者の場合はアルコールというより、味を愉しむのが好きです。
飲みに行こう、という話になった時に、相手がお酒が好きでなかったらカフェや食事メインにします。飲むのが好き、となればその好みに合わせてセッティングします。
(僕は特に苦手なものがないので、どのパターンでも楽しめます)
酔っ払うことにしかストレスの発散を持っていけないのでしたら、それは非常に危険です。
せっかく愉しむために観戦・鑑賞に来ているのでしたら、お互い楽しく
終えられた方が余程ストレスがないと思います。
内容が自分の望むものでは無い時もあります。
自分は神様では無いのですから、そんな時はあるでしょう。
より良くして欲しいという想いは、応援という形で示していくか、意見として伝えられる場があるのでしたら「文句」ではなく建設的な「意見」として、伝えていくべきです。
悪意のある行為は負の感情しか生み出せません。
お互いに快適な時を過ごせますように!
(青字の箇所を追記しました)
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